こんにちは、高校教師のナツです。
私立中学・高校の非常勤教諭採用面接は秋頃から始まります。
私は今までいくつかの学校で非常勤の採用面接を受けてきましたが、模擬授業での選考は全勝中です。
模擬授業を行った10数名の中から1人、採用をいただけたこともありました。
今日は私の【模擬授業対策 必勝テクニック】をお話したいと思います!
まずは当たり前にできなくてはならないこと
- 明るく元気に
- 教室の後ろまで届く声で
- 前を向いて話す
- 正しい知識で授業
この4つは必ずおさえておかなければならないポイントです。
暗い先生、声が小さい先生は生徒も嫌がります。
笑顔を作って授業を行う必要はありませんが、真剣にハキハキと取り組みましょう。
また、目線は必ず生徒役側の試験官に向けましょう。
教科書・板書案・黒板ばかり見続けるのはNGです。
知識に関しては、些細なミスであれば、新卒など若ければ目を瞑ってくれる場合もあります。
ですが、勉強に関しては正しい知識を教えるのが教師の役割なので、模擬授業を行う範囲の内容はしっかりと正しい知識を身につけておきましょう。
私が模擬授業で行うこと3つ
私の模擬授業必勝法を3つ紹介します!
試験官を当てる
質問を振ります、できれば全員に。
ささいな内容でもとにかく質問していきます。
「○○ってどういう意味でしたか?」
「この現象の身近な例としてはどんなものがありますか?」
「この問題にはどの公式が使えますか?」
「計算すると答えは?」
といった感じでテンポよく当てます。
これを行う意図としては、当然”このような授業を生徒の前でも行います”という意思表示であり、『生徒と共に授業を作り上げる』『生徒の集中力を切らさない』といった目的があります。
ただ、採用試験はあくまで試験官が相手です。
私は模擬授業が始まる前に「当てながら授業を行いたいのですがよろしいですか?」と断りを入れておきます。
今のところ断られたことはありませんが、「この人とこの人なら当てていいです」と指定をされたことはあります。
また、模擬授業を聞いている試験官の方は同じ科の先生である場合が多いのですが、違う科の先生がいたりいじわるな(?)先生もいたりして、質問を振っても「うーーーん、わかりません」と答えられることもあります。
そんなときは「じゃあ隣の方、お願いします」と言って、すぐ次の人を当てましょう。
ここではテンポの良さが大事です。
質問の答えが間違いで返ってきたり、場合によってはアドリブ力が試されることもありますが、真摯に向き合う姿勢が見せられれば大丈夫です。
何人も変な答えが返ってくるような学校はおそらく空気が悪いので、行かないほうがいいです…。笑
ちなみに試験官を当てるときの呼び方ですが、私は「前の列のそちらの方」や「後ろの女性の方」という風に目を合わせながら当てていきます。
一人一人と目を合わせてやりとりを行うことで自分の印象を残すようにします。
板書は半身で
板書を書くときは、基本的に黒板と完全には向き合いません。
体を生徒側に開き、黒板に対して斜めに立って書きます。
生徒に対してなるべく死角を作らないようにするためです。
模擬授業では特に自分自身を覚えてもらうことが重要になるので、後ろ姿はできるだけ見せません。
この方法のデメリットは、綺麗な字を書くことが難しくなります。
ですがそもそも、字を書いている時間は”しゃべらない無の時間”になりやすく、印象に残したい模擬授業ではゆっくり丁寧な字を書いている場合ではありません。
”半身の姿勢で、読める字を書く”ができればOKです。
慣れたらできるようになるので、自信のない方はぜひ練習してみてください。
普段の授業でも役立ちます。
(理科)教具を用いる
私は物理の教員なので、模擬授業ではなるべく教具を使用します。
落下運動だったらテニスボールを使うなど、簡単な物です。
授業範囲によっては何も使いようがないこともありますが、「口で説明するより見せた方がわかる」と思っているので、なるべく教具を準備します。
実験室にしかないような物はさすがに持ち込めませんが、身近な物の方が生徒も再現しやすいのでおすすめです。
模擬授業の練習はするべき?
模擬授業の内容を事前に練習しておくべきなのかというと、答えは「人による」です。
まずは新卒などで教員経験が無い人の場合、ちゃんと声に出して授業を行う練習をしておいた方がいいです。
できれば黒板を使った本番さながらの練習が良いです。
というのも、”どのタイミングで板書をするのか” ”どこまでを一区切りとして話すのか”ということを想定しておく必要があります。
慣れていれば自分のペースが完成されていて、生徒のペースも想像できて、それができるのですが授業経験を積んでいないと難しいです。
教育実習は教員経験に含めないでください。
教育実習は生徒がある程度、実習生にペースを合わせてくれているものです。
教員経験が無い人の場合はとにかく声に出して模擬授業の練習をしておきましょう。
黒板を使って練習できないのであれば、紙とペンを使った練習でもかまいません。
模擬授業の時間が指定されているのであれば、その時間で”書く” ”話す” ”書きながら話す”の流れを作り上げてください。
慣れないうちは練習あるのみです。
教員経験があり、普段から面接などで緊張しないという人は練習無しでもいいでしょう。
私は練習して作りこんでしまうと逆に緊張してしまうタイプなので、もう模擬授業の練習は全くしません。
前日と当日に頭の中でシミュレーションして、本番は試験官の反応を見てやりとりしながら模擬授業を完成させるという感じです。
模擬授業なんて緊張して仕方がないよという人はもちろん、練習しましょう。
おそらくその緊張は自信の無さからくるので、何度も何度も声に出して書きながら練習しましょう。
教科書・板書案を見ないでできるようになるまで練習してください。
”覚えている”というのは自信につながります。
採用を勝ち取ろう
学校によっては模擬授業の出来で採用をほぼ決定します。
ここに書いた模擬授業の方法はあくまで私の例で、これらの方法を行わなくても採用されている先生もいます。
1番大事なことは、自信をもって教壇に立つことです。
経験を積むか、努力をするか。
少しでも参考になりましたら幸いです。